AIが子供に与える影響は良いものか、悪いものか

共働きの家庭が約50%となった現代の日本において、共働き家庭の子供に対する育児や教育が非常に問題視されるようになってきました。保育所に子供を預けたり、ベビーシッターを雇って子守を任せたりと様々な方法で、この難題に立ち向かっていますが、この難題をAIの力で解決しようとしたアメリカの事例があります。

AI活用におけるプライバシーの問題

アメリカは、共働きの夫婦の中の60%が子供を育てているという統計結果から、日本と同様に子育てと仕事に苦労している国のひとつとしてあげられています。2017年にアメリカの玩具メーカー『Mattel社』が託児所にWi-Fiを通したカメラで睡眠の監視や、音声認識による質問の回答、テキストマイニングによる本の読み聞かせなどができる『Aristotle』を導入しました。

導入当初は、子供たちとともに機械学習を通し、共に成長できると思われていた『Aristotle』でしたが、親や専門家たちからの声でサービス停止を余儀なくされました。子供たちから得たデータや子供たちのデータをクラウドで保存できるという機能に対し、プライバシー問題を指摘する声が出始めたためです。

しかしその一方で、『Google Home』や『Amazon Echo』といった『Aristotle』と機能がほぼ変わらないデバイスが出てきています。理由として、プライバシー保護において『Aristotle』より堅牢であることや、学習の精度の高さが挙げられます。今後、子供の教育になくてはならないデバイスになるであろうと著者は述べています。なぜなら、共働きをしている家庭において一番の問題である、「子供との接する時間」を、これらのデバイスを介することで効率的に生み出すことができるからです。さらに、専門家たちはこれらのデバイスを用いた教育が子供たちの発達に悪影響を及ぼすことはないだろうとも述べています。

 

今回はアメリカの事例でしたが、近い将来、日本でもこのような方法を取り始める託児所が増えていくでしょう。小学校でiPadを導入しはじめたのと同じように、今後、「Google Homeで大きくなりました」という子供が出てきてもおかしくない世の中になっていくと思われます。

 

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Brenda K. Wiederhold (2018).‘‘Alexa, Are You My Mom?’’ The Role of Artificial Intelligence in Child Development.CYBERPSYCHOLOGY BEHAVIOR AND SOCIAL NETWORKING.

 

ライター:株式会社wevnal AIChatbot事業部 木村駿