世界トップのAI技術は日本にある!

世界トップのAI技術は日本にある!

株式会社エイシング

3つの要点
✔️ 世界にない日本企業の独自技術!
✔️ 既存製品の高知能化を可能にする
✔️ これからのエッジAIの最先端になる

AI-SCHOLARからのワンポイント解説

2020年はAIで適応できる範囲を模索していたに過ぎないと思います。実際はAIのための環境もなく、実装が難しいところもありました。しかし2020年の経験を生かして、すでにこれからのAI実装のための開発は着実に進んでいます。その1つにエッジAIがあります。しかし大きな課題であるメモリ問題に今回は解決を示したと言うことです。

概要

エッジAIスタートアップの株式会社エイシング(AISing Ltd.)は12月15日、指先に乗せられるほど超小型のエッジAIアルゴリズム「メモリー・セービング・ツリー(Memory Saving Tree:MST)」を開発したと発表しました。

よくわからないって方のために、背景から要点と今回の技術で何ができるのかをまとめていきたいと思います。

背景

重要なのはエッジAIマイコン

説明するので安心してください!

エッジAI

まず大きく分けて、クラウド側でAI処理をする(クラウドAI)と端末(エッジ)側でAI処理をする(エッジAI)2つに分けられます。簡単に言ってしまえば、通信できればAIが使えるクラウドAIと通信は関係なくAIが使えるエッジAIです。

クラウドでなんら問題がなければいいのですが、そんなことはありません。通信環境が整っていないとダメなので漁船や山奥の中ではクラウドAIは使い物になりません。さらに通信が途絶えたり、遅延したりすることが命取りになるものだって世の中にはたくさんあります。

例えば、想像してみてください。自動運転が仮にクラウドAIで処理している際に、通信遅延で目の前の人間を認識するのが遅くなったりしたら、ゾッとしますよね。

そういったことを受けて、エッジAIは多くの需要があります。

しかし、ここに大きな問題があります。AIは計算能力がたくさんいるので既存にAIを使えるようにするには、大きなハードウェアが必要になります。基本的に機械は高性能で小型化が望まれているのです。しかし現実は難しく、高性能なら大きくなるし、低性能なら小さくできるなどの一般的なトレードオフもあるので、何にでもAIを導入することはできないのです。そのため、エッジAIは発展が遅れているのが現状でした

マイコン

マイクロ・コントローラ(マイコン)、電子機器に入っている小さな脳みそだと思ってください。冷蔵庫や洗濯機、炊飯器などの家電には必ず入っています。炊飯器で言えば、タイマー機能やディスプレイ表示も小さなマイコンがその機能を果たしています。炊飯器に関して言えば、高性能で小型化に成功していますよね。

さらにマイコンで覚えておいた方がいいのがArmベースのマイコンが世界の機器の大半に導入されていると言うことです。GAFAのうちAppleとAmazonがArmに注目し、2021年最も伸びてくると言われていますので、Armと言う言葉は覚えておきましょう。

既存にある機器の高知能化が当たり前になってきて、エッジAIは注目を浴びているが、AIはデカ過ぎで既存製品には導入しづらいと考えてもらえればいいと思います。

メモリー・セービング・ツリー(Memory Saving Tree:MST)

メモリー・セービング・ツリー(Memory Saving Tree:MST)は、結論から言うとこの問題を解決したと言うことです!!

指先に乗せられるほど→超小型その上で実装可能なAI高知能化(逐次学習不可能型と同等)さらに逐次学習可能精度がどんどん良くなっていくさらにArmベースのマイコンの約92%をカバー既存の製品に乗ってしまう

これはあまりにもインパクトがあることがわかるのではないでしょうか。あのGAFAもやっていない、もしかすると出来ないような技術になります。

家電は物凄い影響を受けるかもしれません。家電全てにAIを搭載し、エッジ側で処理しつつ、その情報を生かして、その人の好みや健康まで加味してしまうところまでいくかもしれません。

ビジネス変化

今まで無理だと思っていた領域にまでAIが実装できる可能性が出てきたと言うことです。今まで適応がない領域にAIを導入することで新たなビジネスも生まれるかもしれません。

そして、既存製品にも乗せられると言うことは電子機器を作っているメーカーからすると、製品が高知能化します。さらにエッジAIからの情報を生かすことで更なる発展があり、競合との差別化にも繋がります。

我々からすると、AI搭載されていないと言うことは単純に1つ機能がないのと同義レベルにまでなるかもしれませんね。

ぜひ、今回の記事でキャッチアップして、覚えておいていただきたいのはこれらのワードです。

株式会社エイシング・エッジAI・MST・マイコン(Arm) 

記事の内容等について改善箇所などございましたら、
お問い合わせフォームよりAI-SCHOLAR編集部の方にご連絡を頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

お問い合わせする