最先端の技術で、ファクトリーオートメーションに貢献。三菱電機がHACARUSと目指す未来のモノづくり

最先端の技術で、ファクトリーオートメーションに貢献。三菱電機がHACARUSと目指す未来のモノづくり

株式会社HACARUS

3つの要点
✔️ 少ないデータで使えるAI
✔️ スパースモデリング技術でエッジAIに昇華させる
✔️ 共同開発プロジェクトによるオープンイノベーション

AI-SCHOLARからのワンポイント解説

あるあるですが、Deep learningは大量のデータを必要とします。今回の技術はそんな大量のデータを使用せずに高い精度を叩き出したという点と次も重要です!そのAIをしっかり検査装置に組み込むエッジAIに昇華させたことです。直近の講演でも今後のトレンドにエッジを上げさせていただきました。しっかりのそのトレンド通りにエッジに昇華させることで、単純な精度以上の効果を発揮します!

HACARUSが三菱電機のFA(ファクトリーオートメーション)分野でのオープンイノベーションを活用した取り組み「三菱電機アクセラレーションプログラム2019」にて最優秀スタートアップ企業に採択されたことからはじまった、「三菱電機のFA×AI」プロジェクト。価値創出への取り組みを推進する三菱電機は、HACARUSと一緒にどのような未来を目指すのでしょうか。

スパースモデリング技術で、検査AIを設備に組み込むことが可能に

本記事でご紹介するのは、加工機の加工品質検査自動化プロジェクトです。加工後の形状、断面状態等の加工品質検査では、従来、カメラで撮影した加工品質の良否を人が目視で判断していました。そこで、検査時間の短縮と判断結果の個人差を解消するために、目視による検査をAIで自動化することが検討されました。

現在主流のAI手法と言えばディープラーニングですが、ディープラーニング活用には大量のデータを用意・処理しなければいけないというハードルが存在します。今ある設備やオペレーションをなるべく維持しながらFA(ファクトリーオートメーション)を実施しようとした場合、このハードルはコスト面でも運用面でも課題となってくるでしょう。

そこでHACARUSは、スパースモデリング技術を使い、特徴量抽出を実施。少ない教師データでも98%の検査精度を実現することが可能になりました。

また、軽量なため既存の設備に組み込みやすいというHACARUSのAIの強みを生かし、加工機の組み込みにおいても、GPUを使わずAIの導入と運用が可能であることが示されました。

共同開発プロジェクトのきっかけは、オープンイノベーション

2019年に、三菱電機株式会社 ( 以下、三菱電機 )と株式会社グロービスにより、FA(ファクトリーオートメーション)分野でのオープンイノベーションを活用した取り組み「三菱電機アクセラレーションプログラム 2019」が開催されました。

本プログラムは、暮らしを表すライフ、生活に必要なものを生みだすインダストリー、社会を支えるインフラ、これらを繋ぐモビリティという、多くの課題を包含する4つの領域において、価値創出への取組を推進する三菱電機の中でも、業界トップクラスのシェアを誇るFA(ファクトリーオートメーション)システム事業の今後の更なる飛躍を目指し、「つくる力」をキーワードに、「インダストリー」に焦点をあて、スタートアップ企業との共創を通じヒト、機械、社会の新たな共生と実現を目指す取り組みです。

HACARUSは、独自の人工知能(AI)を活用した、生産現場の自動化を提案。結果として最優秀スタートアップ企業に選出されました。こうして、HACARUSと三菱電機による共同開発プロジェクトが発足したのです。

(関連プレスリリース)
https://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2020/0115.pdf
https://hacarus.com/ja/press-release/2020115-hacarus-wins-mitsubishi-electric/

オープンイノベーションを活用し、社会の課題解決へ貢献

長きにわたって日本のモノづくりを支えてきた三菱電機。社会が抱える課題の解決に、より力を入れて取り組んでいくにあたり、オープンイノベーションやスタートアップ企業との連携への期待は高いといいます。

少子高齢化などの社会現象により、FA(ファクトリーオートメーション)の重要性は今後さらに高まっていくことが予想されます。三菱電機が持つ豊富なモノづくりの知見と、「職人の技を資産化する」HACARUSのAIを組み合わせることで、生産効率の高い未来のモノづくりに貢献していきます。

三菱電機株式会社 FAシステム事業本部 について

ものづくりを担う産業メカトロニクス分野の機器・装置は、製造業のお客様にとって、自社製品の品質向上や生産性向上など、事業の高付加価値化や競争力向上に不可欠なものです。三菱電機株式会社 FAシステム事業本部では、エネルギー消費の大きな割合を占めている工場の生産設備に対して、高い省エネルギー性能を有する機器・装置を提供しています。

三菱電機が培ってきたFAの技術と、FAとITをつなぐ連携技術を最大限に活用することで、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減し、お客様の改善活動を継続して支援するとともに、一歩先のものづくりを指向するソリューション提案をコンセプトに、ものづくりと経営の最適化を強力に支援しています。

また、名古屋製作所内で「e-F@ctoryモデル工場」を稼動し、生産性や設備稼動率を検証しています。そこでは、生産性向上、リードタイム削減や品質ロス削減など、生産時CO2削減活動につながる多くの実績を上げています。今後も高い省エネ性能を有するFA製品の提供とこれらを組み合わせた最先端のe-F@ctoryソリューションを提案して、お客様のものづくりの効率化とエネルギー使用量削減に貢献していきます。

詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。

株式会社HACARUSについて

HACARUSは、スパースモデリング技術をAIに応用し、少ないデータで、本当に役立つデジタルソリューションの提供をいたします。7年以上に渡り数多くの企業の問題解決に貢献してきたHACARUSならではの経験と技術力で、人の知見を資産化し、オペレーションの効率化・省人化を成功させます。データの取得から既存システムとの連携までを一貫して支援し、人間とAIが共存する未来の実現に取り組んでまいります。詳しくはHPをご覧ください。

 

 

 

 

 

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