ホログラムとして自分自身を投影させるドローンによる自己浮揚式ディスプレイ   

【論文】 LightBee: A Self-Levitating Light Field Display for Hologrammatic Telepresence

自己浮揚光を特徴とする遠隔会議システムLightBeeが提案されました。

LightBeeは、リモートユーザーの実際の頭の動きに合わせて移動して、3Dホログラムを表示する浮遊型レゼンスドローンです。まるで部屋の中にいるかのように、飛びまわるホログラムとして自分自身を別の場所に投影することができます。

既存のVRなどではアバターを仮想空間のどこかに表示させることができますが、アバターは、物理的な空間を移動することはできません。テレビ会議用のロボットは、この問題を多少は緩和しても、隅に追いやられてしまいます。一方、LightBeeでは、重力に縛られない物理的なロボットに実際のホログラムを持ち込もうとします。

LightBeeの仕組み

このようにドローンの周囲を囲むように円筒状に再帰反射シートを配置しスクリーンとして使用します。(入った方向に再び光が帰る反射現象を再帰反射といいます)

3Dサウンドと人の頭の動きは以下の図のようなリモートユーザーの部屋に設置された3Dビデオカメラを使ってキャプチャされます。これらの情報は、深度が投影リグにマップされるように、ギガビットイーサネット接続を介して伝達されます。

さらに天井からのレールに約195cmの高さで45台吊り下げられた45台のスマートプロジェクターは、それぞれが独自の角度ビューを計算する並列コンピュータとして機能します。円筒形の投影面を持つドローンが45台のスマートプロジェクターの輪の中を飛びます。遠隔地の人の頭の画像をあらゆる角度から同時に投射すると、ディスプレイが作成されます。

LightBeeは人の頭の3D画像をある場所から別の場所に物理的にテレポートしながら、遠隔の3D空間内を移動したり周りを見回したりすることを可能にしてくれます。ドローンは角度ごとに1つの画像でライトフィールドを投影するので、ヘッドセットや3Dメガネを着用する必要はありません。

さらに、対面式の対話によって膨大な量の非言語情報が転送されます。通常のオンラインツールではこのような非言語情報は失われます。こういったコミュニケーションは、会話にニュアンス、感情をもたらす近接語、ジェスチャー、表情、およびアイコンタクトを欠いてることが多いです。 LightBeeはこれらの欠けている要素をSkypeやFacetimeビデオチャットでは実現できないような現実感のある長距離会話に挿入します。

たとえば、LightBeeを使用すると、ユーザーはソーシャルプロキシミックスや実在する相手の物理的存在をよりリアルに体験できます。よりライトな用途としては、 「大規模な音楽祭では、DJがスタジアムの周囲の複数の場所に同時に飛んでくるホログラムとして表示するのも面白いかもしれません。

2019年5月9日に人とコンピュータのインタラクションに関する国際会議で、LightBeeを一般公開する予定だそうです。

 

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