気まぐれAIニュース5/10〜5/15(最近話題になったAI/機械学習界隈のトレンドまとめ)

この記事は、編集部のMが独断で面白いと思ったAI界隈のニュースや、トレンドをさらっと紹介するというものです。

”Weekly(毎週)”だと正直やり切れる自信がないので、”気まぐれ”にしています。今回は、前回からあまり日が空いてないので直近1週間くらいの間に話題になったニュースを扱っています。

ニューラルネットワークは21世紀のトランジスタである

世界規模のコンピュータ・ヒューマン・インタラクション学会、CHI2019で、もはや当然のようにニューラルネットワークが受け入れられてたという記事。ニューラルネットワークがなんら特別なものと認識されず、もはや「当然のように使う道具」として捉えられていたそう。

過日、スコットランドのグラスゴーで開催された世界規模のコンピュータ・ヒューマン・インタラクション学会、CHI2019に参加してきた。そこで目にしたものは、もはや当然のように受け入れられているニューラルネットワークの数々である。CHIという学会においては、ニューラルネットワークがなんら特別なものと認識されていない。それどころか、そもそも「当然のように使う道具」として捉えられているのが非常に印象的だった。

いわばAIを「専門外」とする研究者が、ドメイン知識と掛け合わせ「単に便利な道具として」AIを使うことで、効果的な研究結果に結びつけるという事態が発生しているのが面白いです。

例えば、東京大学の暦本純一研究室では、口腔内を超音波エコーでスキャンして、口腔の断面図からニューラルネットワークによって発音を推定し、スピーカーで再現することで無声状態でAmazon Alexaを起動するSotto Voiceなどを論文発表していた。

 

アマゾン自動化が進む

アマゾンが新型の梱包システムを数十カ所の倉庫へ導入することを検討中だそう。このシステムは3Dセンサーで物体認識して、サイズに合わせた梱包を行うというもの。 1つの倉庫につき24人分の仕事がなくなるといいます。梱包担当者が退職したらその分の補充をしない方針だそうです。離職率が高い状況が続いているらしいので、自動化するメリットは高いでしょう。米アマゾン、梱包の自動化技術を導入 1300人分の仕事代行へ

何年にもわたって徐々にロボットを発送センターに導入してきており、現在その数は世界中で10万台を超えているといいます。どんどん単純作業が自動化されていきます‥。

 

ロレアルグループ、 AI・ARを駆使し体現した“未来の美”を発表

ロレアルグループが、フランス・パリにて開催される「Viva Technology Paris 2019(以下Viva Tech)」にて、美や顧客体験に関するビジョン「Limitless Beauty(無限の美)」を、AI・ARなどの最新技術を通じて紹介しています

特に力を入れているのが、ロレアルが買収したAR・AI企業である「ModiFace(モディフェイス)」が開発した「バーチャル ヘア アドバイザー」体験だそう。来場者が音声入力によってさまざまなヘアカラーを自分の髪にバーチャルに試すことができ、ヘアケアブランド「ロレアル プロフェッショナル」の専門家からアドバイスを受けることができるというもの。

他にも、店頭で、消費者ニーズに最適な色のファンデーションを提案してくれるサービスや、360度デジタルウォールにより、AIがソーシャルメディアを通じて検出した世界中の美容トレンドを体験できるというサービスがあります。

もともとロレアルは1909年にパリで化学者ウージェンヌ・シュエレールによって設立された世界最大の化粧品会社です。卓越したAR技術を持つModiFaceを買収するなどして急速なIT化を進めていいます。

 

AIで屋外・交通広告用の特大画像を高解像度化するツールが提供開始

画像の画素数を16倍に高解像度化させることができる「Photo Refiner」などを提供するラディウス・ファイブが5月15日より特大サイズの画像素材をAIで生成するサービス「OOH AI」の提供を開始しています。


こんな感じで、ディープラーニングで10分以内で数十万pxサイズまで高解像度化してくれます。
OOHで利用するための画像を制作するためには、画像を引き伸ばして、粗い箇所を画像編集ソフトを使って修正するなど、人が膨大な時間をかけて作業をする必要があったそう。

新しく開発されたOOH AIでは、AIが低解像度の画像から高解像度の画像を生成するため、クオリティ高く、早く、低コストでOOH用の画像を提供できます。これにより、屋外広告・交通広告(OOH)用の特大サイズ画像の制作が容易になり、1週間分の作業が10分で完了できるというから驚きです。1週間分の作業が10分で完了。AIで屋外・交通広告用の特大画像を高解像度化するツールが提供開始

 

レジの自動化によって5万人が職を失う

アメリカでは300万を超える人がレジの仕事に従事していますが、自動化によってこの5年間、5万人が仕事を失ったといいます。このトレンドは今後も続くと予想。

IT・AI界隈ではHigh Societyの人たちが多く、自動化によって職を失うのは自己責任みたいな雰囲気があったりします。しかしこういうレジだったり、タクシーの運転手といった職業は労働・雇用を含む巨大なインフラになっているので、職業を失った人がどうなるのかという問題が見過ごされがちな気がします。例えば、日本では、職を失った人たちが、ハローワークに行くことになるわけです。そうすると、税金で多大なる職業訓練費や生活保護費を賄いながら、労働市場にカムバックさせなければいけません。生活保護費だけでも一人あたり月14〜15 万円、さらにパソコンを教えるだけでもお金がかかる。職を失なう人が増える分だけ、行政の支出も増えるのです。

 

卵子の“質”を人工知能で評価するシステム、まもなく実用化へ

カナダのスタートアップが、卵子の“質”を調べて妊娠の確率が最も高いものを選び出すシステムを開発しました。

精子を評価するアルゴリズムは、以前にもありましたが卵子を選別するシステムは世界初です。独自開発したニューラルネットワークによって、卵子の画像が1枚あれば90パーセントの精度で受精の成否を予測でき、すでにクリニックでの試験導入が始まっているとか。卵子の“質”を人工知能で評価するシステム、まもなく実用化へ

 

中国のとあるスマートシティ監視システムのデータが公開状態になっていた

TechCrunchの中国のとあるスマートシティ監視システムのデータが公開状態になっていたという記事

データベースは、人の目や口が開いているかどうか、サングラスをかけているかどうか、マスクをしているかどうか、そしてその人物が微笑んでいるのか、といったさまざまな顔の詳細情報から、対象のおおよその年齢や「魅力」スコアも含まれているそう。

さらに、中国の中心的な民族である「汉族」(漢族)や、少数民族の「维族」(ウイグル・ムスリム)など、顔認識システムを使用して民族を検出し、それらをラベル付けしているというから驚き。

何千もの顔認識データが中国の警察記録と照合されており、その情報を用いて関心のある人物や犯罪容疑者を検出しているそうです。

 

ニューラルネットワークは人間が持つ「量感覚」の概念を理解できるかもしれない

ニューラルネットワークが記号的に数字を処理するだけ出なく、抽象的な数の概念を画像から理解できるかもしれないという話。
著者らは、このような数える能力は視覚システムから発達したと考えています、つまり数の概念は、脳の特定の特殊な領域ではなく、むしろ視覚によって形成されるニューラルネットワークに依存しているかもしれないということです。 記事はこちら

 

END終わり⊹

読んでいただきありがとうございました。