オンラインで本人確認ができるeKYC!思春期の経年変化に耐えうるモデルへの取り組み

オンラインで本人確認ができるeKYC!思春期の経年変化に耐えうるモデルへの取り組み

3つの要点
✔️ eKYCの思春期における経年変化に焦点を当てた研究
✔️ 経年変化による精度低下の影響を低減することに成功
✔️ 先行研究で懸念されていた性別(バイナリジェンダー)の精度差も解消

Identity Document to Selfie Face Matching Across Adolescence
written by Vítor Albiero, Nisha Srinivas, Esteban Villalobos, Jorge Perez-Facuse, Roberto Rosenthal, Domingo Mery, Karl Ricanek, Kevin W. Bowyer
Submitted on 20 Dec 2019

Subjects: Computer Vision and Pattern Recognition (cs.CV)

はじめに

オンラインでの本人確認が注目を集めています。eKYC(electronic Know Your Customer)と呼ばれています。


(メルペイ「アプリでかんたん本人確認」の紹介動画)

これまで本人確認は、個人情報を記載した申請はオンラインでできても、身分証明書のコピーを郵送したのち、担当者が本物か本人かを確認する必要がありました。そのため、本人確認が完了するまでに1~2週間もかかっていました。また郵送が必要なのでその分のコストもかかっていました。

そこで注目されているのがeKYCです。例えば、金融業界においては、2018年の法改正によって「写真付き本人確認書類の画像」と「本人の容貌の画像(セルフィー)」で同一性を確認することで本人確認ができる方法が認められました()。本人確認がスマホ1台で完了するため、ユーザーの利便性は大きく向上し、事業者も大きなコストダウンを期待できます。また、非接触で手続きが完了するため、新型コロナウィルスの収束が見えない現状においても、需要が急速に高まっています。

2019年から現在までに以下のような導入事例が報告されています。

 

この論文では「写真付き本人確認書類の画像(身分証)」と「本人の容貌の画像(セルフィー)」の照合時に、身分証の経年変化に対応する方法を検討しています。一般的に身分証の更新期間は、運転免許証であれば3年から5年、パスポートであれば5年から10年です。この間に容貌が大きく変わり、うまく照合できないこともあり得ます。国によっては、幼少期にIDカードを作成し、思春期に政府の助成金申請などでIDカードを申請するものの、顔の印象が大きく異なるため、照合できないと言った問題が起こり得ます。この論文では、IDカードの顔写真は9~18歳で作成され、18~19歳のセルフィーの顔写真と比較する場合について考えられています。

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