本当のAIブームはこれから!AIに特化した専門展
現在AIは、製造業・社会インフラ・金融・医療・小売・広告・マーケティングなど、あらゆる分野において活用が進んでいます。また、これからAIの導入を検討している企業も増えています。さて、AI導入を検討する際に、以下の内容が気になるところです。
・AIで課題解決できるのか。
・AIで業務を効率化したい。
・導入にかかる費用を知りたい。
・業界の最新情報が知りたい。
2020年10月、以上のような内容を解決できるAIイベント”AI・人工知能 EXPO”が開催されます。この展示会は日本最大のAIに特化した専門展で、最新AI技術をもつ企業が多数出展しています。実際にAIを導入する際の課題解決の相談を始め、出展されているAI技術の比較、見積もりや導入時期など具体的に話すことができる”商談”の場として利用できます!
今回は主催企業であるリード エグジビション ジャパン株式会社の岡部 憲士さんにインタビューをさせていただきました。岡部さんは、これまでに数多くの展示会を手がけてらっしゃいます。その展示会のテーマは、今回のAI・人工知能だけではなく、エレクトロニクスや半導体、自動車技術、医療医薬など非常に多岐に渡ります。
このように多くの分野の展示会を開催してきた中で、AI・人工知能をテーマとして取り扱う理由から、本展示会の特徴およびみどころ、展示会の今後の展望まで数多く伺ってきました!
リード エグジビション ジャパン株式会社について
リード エグジビション株式会社は、年間260以上の大規模な国際見本市(展示会)を主催しています。いわゆるイベント企業ではなく、展示会の主催をビジネスにしております。請負でイベントをやるということではなく、多くの方々のニーズを聞き取って、自分たちで展示会を立ち上げて、世界中から企業と来場者を集め巨大なビジネスの場を創り上げることを使命としております。
Q.AIに特化した展示会の開催に至った経緯と目的は?
エレクトロニクスから半導体、自動車技術、医療医薬、消費財と、さまざまな産業分野で見本市を主催しておりますが、多くの産業界の方々から、「ぜひAI(人工知能)に関する展示会をやってくれないか」という要望をいただくようになりました。実際にAI研究に関して著名な方々にヒアリングに行ったところ 「まだまだ欧米や中国に対して、AIの技術が日本は遅れている。それを活性化するためにも見本市を開催してほしい」という声を多数いただき、開催を決定しました。
ー今回の展示会の目的や、狙っている部分がありましたらお聞きしたいです。
このAI・人工知能EXPOは、すでに4度開催しているのですが、この展示会自体の担う役割っていうのも回を追うごとに少しずつ変わってきています。 第1回目のときは、本当に様々なAIに関する企業がご参加されてはいたのですが、具体性の少ない展示がほとんどでした。
それが今では、AIを使った製品ですとか、サービスというのがかなり具体的に充実してきまして、ご来場者の方々も具体的に、こういったものを導入したいという明確な目的を持った方々が増えてきました。まさに、AI技術を社会実装していくというフェーズに変わってきたなというのがここ最近の印象です。まさに我々が目指していた”商談会”になったと思います。なので、これが今回の役割の一つですね。
もう一つは、今回、ブロックチェーンの技術と量子コンピューティングの技術に関する展示会を同時開催いたします。これらの分野は、プレーヤーもほとんどおらず、ビジネスにもなってないという段階です。しかし、あえて今のタイミングで、この展示会を立ち上げることで、AIや量子コンピューティング、ブロックチェーンの技術者が顔を合わせる。そこから、また新しいことが生まれるのではないかということも、今回の狙い、役割の一つになってるかと思ってます。
ーそういったところでいくと我々メディアにも悪いところはあると思うんですけども、例えばAIが何でもできるような感じでのアピールであったり、もっといくとAIはもうブームが終わったみたいな、極端な表現のメディアだったりがいたりする中で、今回は地に足をつけたようなリアルな商談会にどんどんどんどん近づいていっているんですね。
今までの流れをAIブームというふうに私個人としては捉えていないですね。AIに関する知識なしに単純にAIはすごいんだみたいな、急激にAIに対する関心が高まりました。でも実際に利用が爆発的に増えたわけではないので、これはやっぱりブームとは言わないと思います。
AIを使って、実際にさまざまな社会課題を解決していく流れが広がっていくことが本当のブームだというふうに定義すると、本当のブームはこれから始まるんじゃないかなと考えています。そう考えるとすごくワクワクします。
ーやっぱりAIブームって言われている時期に、社会実装がまだされていない。そう思うとブームってどういう意味だったかなっていうのをすごい考えさせられますね。それこそ、やっと落ち着いて実装を考えたAIが出てきて、落ち着いてそれを実装する企業が出てきて、導入する企業が出てきて、やっとブームが始まる。AIを本当に活用する時代が来て今からがブームになるということなんでしょうね。
そうですね。本当の意味でこれから熱量を持った社会実装がどんどん加速していくと思いますね。
Q.コロナウイルスの影響の中でオフライン展示会をする意図と、例年との違いはなんですか?
今回の展示会では、オフラインという”リアル”な展示会に加え、オンラインでも参加できるオンライン商談サービスというのも実装します。一方で、もともとリアルの展示会をこれまでに開催してきて、リアルな展示会の開催意義ですとか、それを望んでいる方々がどのぐらいいるのかということを肌感でものすごくわかっています。
実際に、コロナウイルス感染者が大きく増えた4,5月の2ヶ月の間で、約1300社近くが、秋のリアル展示会出展申し込みをされていました。私たちも驚きましたけれども、これが現場のリアルな声だと思います。どこまでいってもリアルなものを見せて商談をしたいという思いがこのような結果を産んだのだと思います。すでに来場者も事前登録だけでも5000人近くおり、これがまた増えています。こういう形でリアルに来場したいという方がいらっしゃる限り、私たち主催者は期待に答えて、徹底した感染対策をとって開催いたします。
Q.本展示会の特徴および、みどころはなんですか?
今回は、ブロックチェーンと量子コンピューティングという新しい展示会エリアが2つできることが特徴ですね。それにともなって、セミナーもAIに関するものだけでなく、以上の2つの分野に関しても行われます。このセミナーにお越しいただければ、その三つの新しいテクノロジーのダイナミズムが展示でもセミナーでも感じることができます。
また社会実装の絵が見えてくる展示会になっています。絵空事でなくて、実際にこういう風に使われてるんだという展示が各ブースで増えてきてます。業務のDX、あるいは効率化を実現する、そういうものがたくさん出てます。今後AIを使って業務効率化だとか、DX含めて進めていくというのは、日本企業の命題だと思いますので、そういう意味では、あらゆる業種、あらゆる業界の方々にとっては必見の場所になると思いますので、ぜひご覧いただきたいです。
それからもう一つは開催されるセミナーが充実していることですね。
AI・人工知能EXPOのセミナーは毎回非常に高い評価をいただいており、かなりの来場者がいらっしゃいます。特に今年の展示会は、過去最高と言ってもいい講師陣を揃えています。(講演者一覧を載せています!ぜひご覧ください!)
また、先ほども述べましたが、AIに関するセミナーだけでなく、ブロックチェーンや量子コンピューティングに関しても開催されます。しかもこれが全て無料で受けれるということが大きな特徴です。貴重なカンファレンスなのでぜひお見逃しなく、聞いていただきたいですね。
Q.企業(社会)は今どういう人工知能技術を求めているのでしょうか?
これはちょっと一言で言うのは難しいと思うんですが、日本では現状、DX(デジタルトランスフォーメーション)が遅れてるっていうのは、もう明らかなことだと思います。まだまだデジタル化をしていく、効率化していく、できることがたくさんあると思います。やっぱりこのコロナ禍でかなり明らかになっているのが現状ですよね。もちろんAIが全て解決できるわけじゃないということを皆さんわかってきている中で、業務効率化のためにAIって使えることもあるなということが、徐々に広まってきていると思います。出展者の方々には言ってますけども、来場者の方々が求めるのは、具体的な提案であり具体的な実装プランだと思いますね。
Q.今後のこの展示会の展望をお聞かせください
AIを社会実装するための、世界最大のプラットホームを今後作っていきたいと考えています。これからは、どんどん海外企業と海外からの来場者も呼び込んでいくつもりです。私たちの考え方としては、全ての展示会を国際展に位置づけています。日本国内だけでやるのではなく、やっぱり世界中の企業が集まって、世界中の来場者が集まって、そこで今度は国内外の企業交流とか商談が行われて行けば、日本経済にとってもプラスだと思います。
なので、AI・人工知能EXPOも国際性豊かな展示会にしたいですね。それからもともとこの展示会を立ち上げたときに、日本は海外にAI技術が遅れてると言われている話を何回も聞きました。だからこそ日本で世界最大の展示会を作りたいというモチベーションに繋がっています。これをブロックチェーンと量子コンピューティングあわせて、世界有数の最大の展示会を開催して、業界に貢献したいと考えています。
ー国際的に見たときに、やっぱり海外のAI技術は進んでますか?
やっぱり海外の企業とかから、お話を聞いてみると、企業間の交流ですとかマッチングとか、出会いの場、情報発信が圧倒的に彼らは積極的だなっていうのを感じますし、よく聞きます。逆に言うとAI・人工知能EXPOみたいな一堂に人が集まる場所っていうのは、そこを補う役目を担っていると思います。だからこそ、世界中の企業や、参加者が集まる展示会をぜひとも実現したいですね。
まとめ
このインタビューを通してたとえこのコロナ禍であっても、オフラインでの開催に踏み切るという、この展示会にかける熱意がとても伝わってきました!AI-SCHOLARはAI論文やAIの技術的な側面が大きいメディアになります。しかし、最近は学会でも実社会(real-world)を考えた技術やAI論文が多数出てきています。今後のAIブームを引っ張っていくためのロマンの追求も必要ですが、社会で役に立ってこそ、また皆さんの生活に馴染んでこそのAIブームだと考え、今回はこのようなインタビューをさせていただきました。
リード エグジビション ジャパン株式会社 岡部 憲士様、本日は貴重なお時間頂きありがとうございました。
皆さんもぜひこのAI・人工知能EXPOにご参加ください!
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